「家を買う」という事Vol.40 規模と独立性 借地権 | 稲城市・川崎市多摩区の不動産(新築一戸建て・中古一戸建て・土地・中古マンション)はセンチュリー21グローバルホーム


  • 「家を買う」という事Vol.40 規模と独立性 借地権




    【規模と独立性の話】
    今回は不動産購入に関わるスケールメリットについてお話したいと思います。スケールメリットというくらいですから大きければ大きい程に良い訳ですが、わかりやすい例としては大規模マンションが挙げられます。総戸数 100 戸を超えてくるような大規模マンションは、様々な面で金銭的なメリットを得られやすくなっています。まず第一に建築コストが安いです。
    例えばエントランスなどの共用部を作ろうとした場合、同じものを100 戸のマンションで作る場合と、 10 戸のマンションで作る場合では一戸当たりの負担額は単純計算をすれば 10倍もの開きが生まれます。次に、室内の各種資材についてもスケールメリットが存在しています。キッチンを100 個仕入れるのと、 10 個仕入れるのとでは仕入れ単価が変わることは何となくお分かり頂けるかと思います。こういったところから、大規模マンションは一戸当たりの分譲価格が割安に設定しやすくなっています。
    最後にランニングコストも同様で、分譲マンションでは必須になる毎月の管理費・修繕積立金も大規模マンションの方が割安になるケースが多いです。逆に、中小規模の場合ですと大規模と比較したときに金銭的な面ではどうしても高くつきやすい点は注意が必要になります。
    しかし、中小規模のマンションにも良さはあり、住民間のプライバシーが守られやすい点や管理組合での討議事項が短期間で結論に至りやすい点は好ましく思われる方が多いです。
    また、大規模マンションは必然的に子育て家族の入居率が高い為、「静かに暮らしたい」という意向をお持ちの方、共働き世帯やいう意向をお持ちの方、共働き世帯やDINKSDINKS、お子様が既に独立されたご夫婦などには小、お子様が既に独立されたご夫婦などには小中規模のマンションの方が人気が高い傾向にあります。
    ただ、あくまで「傾向」であって超高級志向の大規模マンションは決して割安といえる価格ではないでしょうし、中規模マンションでもコミュニティー形成が盛んで賑やかなマンシではないでしょうし、中規模マンションでもコミュニティー形成が盛んで賑やかなマンションもありますので、実際のところは見学や我々へご質問頂きお調べいただけると幸いです。
    最後に、一戸建てにも少し触れておきたいと思います。一戸建ては先述したスケールメリットの享受は中々難しいですが、その分マンションでは得られない「独立性」が最大のメリットです。共用部はありませんが、すべてがご自身次第でカスタマイズ可能です。お子様が室内を走り回っても問題ないでしょうし、大型犬の飼育も、ピアノの搬入も、誰の許可も必要ありません。壁の塗り替えや、物置の設置も自由、庭先にお子様の誕生に合わせた記念樹を植えることもできるでしょう。
    逆に言えば、ここまでに列挙したことはマンションでは所有者の一存ではできないものがほとんどです。近隣への配慮は必要ですが、ライフスタイルに合わせた可変性などの「懐の深さ」は一戸建てならではの良さと言えると思います。

    【借地権①】
    今回は、物件探しをしているとしばしば見かける「借地権」について、概要をご説明したいと思います。物件探しに慣れてきたときに、インターネット上の物件検索画面で「これは安い!」と感じたら借地権だったというのは不動産あるあるの一つです。
    そもそも「借地権」とは、土地の持ち主である地主に地代を払って土地を借り、「建物を建てて住む権利」を得るものです。地代は毎月払うこともあれば、半年に1回や、年払いなど、地主によって違いますし、そういった各種条件を定めた借地の「契約書」が存在するはずなので、その内容をよく確認することが必要になってきます。細かく話すと奥が深すぎるので一番簡単な判別方法を一旦お伝えしておきます。地主が「役所」または「神社・仏閣」であれば良い借地である可能性が高く、「不動産業者を筆頭とした営利団体」または「個人」であれば要注意です。これは単純な話で、借地の良し悪しは相手方の儲けたい気持ちの大きさに比例するということです。地主の中には「手放したくない」といった「儲けたい」以外のお気持ちが強い方がいらっしゃり、そういった地主の借地は「当たり」です。
    その最たる例が「役所」で、様々なケースがありますが役所によっては「儲ける必要もないし、払下げできるので所有権にして貰って構わない」というケースすらも存在します。過去に地主から物納されてしまい役所が仕方なく所有しているような借地ですと、こういった扱いになることもあるそうです。
    「買ってもらって所有権になれば納税額が増えるから、国が手放したほうが国益になるケースもある。」というお話も。そのようなお宝物件は滅多にお目に掛かれませんが、相手方が神社・仏閣というパターンは借地の中でも非常に多いケースですので皆借地の中でも非常に多いケースですので皆様でも巡り会うことは十分あり得ると思います。神社・仏閣の場合は「手放さない」ことに重きが置かれているケースが一定数あり、比較的良心的な条件になっていることが多いです。その場合は例え借地であっても検討に値する可能性がありますので、食わず嫌いで検討外としてしまわず少し立ち止まって検討して頂けるといいかもしれません。
    少し長くなってしまったので、一旦今回はここまでで次回ももう少し借地権のお話をしたいと思います。


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