不動産屋の気になるNEWS!利他を考える 「自分はどのような働き方ができているか?」 | センチュリー21グローバルホーム


  • 不動産屋の気になるNEWS!利他を考える 「自分はどのような働き方ができているか?」



    不動産屋のになるニュース 2025年6月号(No.49)
    利他を考える
    「自分はどのような働き方ができているか?」


    皆さんこんにちは。
    突然ですが、皆さんの職場では「人の問題」はございますか?そんな悩みは無いという方がいらっしゃったら羨ましい限りですが、実際は大なり小なり、どんな業種・職場でも常に、そこで働く「人」の問題や悩みがあると思います。

     当社も同様で採用、育成、定着、働きやすさや、成長戦略等々、常に「働く人」についての課題や悩みが尽きることはなく、特に今年、当社は未来への成長戦略として「採用と育成」に力を入れて、試行錯誤しながら従業員みんなで様々なことに取り組んでいる事もあり、いつも以上に人材関係の記事やネタに敏感になっているのですが、そんな中、定期購読している業界紙「住宅新報」の「大言小語」というコーナーで「利他を考える」というコラムが目に留まりました。

    何のために働くか?という本質を問うコラムでしたが、私も同じ考え方を大切にして働いていますし、共に働く従業員にもこのような考え方で働いて欲しいと言い続けていることもあり、改めてその通りだと共感いたしました。

     そこで、今月は不動産屋の気になるニュースではございませんが、不動産屋だけでなく、毎日一生懸命に働いている様々な業界の皆さんにもこのコラムをご紹介させていただき、働くとは?を考えてみたいと思います。 

    住宅新報5月20日号「大言小語」‼

    まずは掲載されていたコラムをご紹介いたします。

    「利他を考える」

     少し足りないくらいがちょうどよく、余裕ある人員は人の成長機会を奪っているーー。1万人の人員削減の記者会見で、パナソニックホールディングスがそう返答した。
    最近は“静かな退職”がブームのよう。怠慢に最低限の業務だけをこなし、企業の成長を阻害する“がん細胞”が増殖している。

    ▼ろくに働かない人に給与を払うために、無駄に気遣い真面目に働く人だけが犠牲を払い稼がなければならない状況は、悲劇を超える。企業は強制労働ではない。働きたくなければ、辞めればいい。自分は優秀だから“やればできる”と「ダニングクルーガー効果」(優越の錯覚)に陥る人ほど、「何かになろうという人はなく、何かになったつもりでいる」(ゲーテ)

    ▼「退職代行サービス」も流行っているという。“ブラック企業”ならば、あらゆる手段で即刻退職すべき。一方で“ホワイト企業”でも、楽すぎて注意もされずに“他力本願”ゆえに、今後の自分の成長が不安となり、退職する人が多いとか。就職氷河期世代から見ると、贅沢な話である。 

    ▼水戸藩の長久保赤水は、貧しい農民の出ながら、初の製作者で知られる伊能忠敬よりも40年も前に、実測ではなく伝聞の方法だが、日本地図「赤水図」を作成した。現代では有名にならずとも、明治時代までは広く使われたという。人は何のために働いているのか。それは、利己ではなく「利他の本質」を考えることにある。


    利他の心とは

     「利他の心」という言葉を聞いたことがある、心がけて実践しているという方も多くいらっしゃると思いますが、言葉は知っているけど、良くわからないと言う方もいらっしゃるかもしれません。

     改めて利他の心とは、を調べてみると
    「自分の利益よりも、他人の利益や幸福を優先する心の持ち方」とあります。自己犠牲を厭わず、他人のために尽くすという心の持ち方です。反対は利己の心となり、他人の事や迷惑など考えず、自分の利害だけで行動するという事になります。

     また、この利他の心はまず経営者側がより強く持つべきだと思います。経営者に利他の心があるからこそ、更なる顧客満足や新たなサービスや商品、また働く人の幸せや世の中の利益を追及する大きな取組みへと発展して行けるのではないかと思います。その中で働く一人一人が働き甲斐や成長の実感、物心両面でよりよい生活を送っていけるようになれば働く人からも利他の心の輪も広がっていくと思います。
     

     さて、大言小語では利己の心から起こるであろうエピソードの中で「退職代行サービス」がありましたが、これは特に企業側の利他の心の至らなさが大きいのではないかと思います。いわゆるブラック企業は働く人の事より、自社の利益を最優先するという発想が根底にあるからこそ、搾取するような働かせ方となり、働く側も疲弊していき生産性が下がるという悪循環が生まれてしまいます。その中で、辞めたくても辞めさせてもらえない、直接相談できる状況や環境がない事などがこういったサービスを生んだ背景にはあるのではないでしょうか。

     もちろん働く側も利他の心を身に付けて欲しいと思います。今年も入社式の当日に退職代行サービスを使ってたくさんの人が一方的に退職したというニュースを見て、本当に悲しくなりました。これは社会人として、正しく最善の選択と言えるのか?今時だからではなく、こんな辞め方で今後の人生を豊かにして成長していけると本気で思っているのか本当に疑問です。

     他にも怠慢に最低限だけ働き、企業の成長を阻害するがん細胞の増殖、ろくに働かず他人の稼ぎで食うもの、自分は優秀だからやればできると錯覚し何かになったつもりの人など、その場しのぎの楽な逃げ道、安易な選択や働き方は利己の心が勝っているので、それではいつまでも成長できず、仕事の面白さもやりがいもいつまでたっても感じられないと思います。

     「何のために働くか」を定義して行くと、やはりお客様に喜んでいただくという仕事の原点が見えて来ます。私も大切にし、共感していると偉そうに書きましたが、改めて利他の本質を考えてみるとまだまだ利己の心が強く、実践できていない事が多いと感じます。
    心身ともに身に付けるというのは本当に大変な事だと思いますが、利他の心をしっかり持ちお互いが成長しあえる仕事と働き方や職場づくりをしていきたいと思います。


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