不動産屋の気になるNEWS! 2022年5月号 『新たな住まいの選択肢』⁉ Vol.1不動産屋の気になるNEWS! 2022年5月号 『新たな住まいの選択肢』⁉ Vol.1 | 稲城市・川崎市多摩区の不動産(新築一戸建て・中古一戸建て・土地・中古マンション)はセンチュリー21グローバルホーム


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    3Dプリンターで作った家が完成


      3Dプリンターは家庭用のほか、自動車や航空機での製造でも使われ始めたそうですが、建設用の3Dプリンターの開発も進んでいて、アメリカでは戸建て住宅が、中国では5階建てマンションが建ち、橋も架けているそう。
    日本でも大手ゼネコン等で開発研究が進んでいるそうですが、そんな中、3Dプリンター住宅を開発するセレンディクス(兵庫県西宮市)が3Dプリンターを用いて24時間以内の家づくりを目標に百年住宅(静岡市駿河区)などの協力企業とともに3月9日に3Dプリンターで作った1棟目が完成したと発表しました。
     今回の家は「世界最先端の家Sphere(スフィア)」と名付けられ、建築基準法適用外の9.9㎡の広さで、躯体重量は20トン、組み上げに3時間、防水処理や開口部などの住宅施工を含めて23時間12分で完成したそうです。
     この住宅は工期のかかる配筋が不要で建築コストも抑えられ、構造躯体は壁面二重構造のコンクリート単一素材で、デザイン性はもちろん、欧州基準の断熱性能や日本基準の耐震性能もクリアしているそうです。
    3Dプリンターを使用する事で、可能な限り人の手を使わずにロボットだけで作業が可能な設計にしているそうですが、ロボットアームの先端から吐き出されるモルタル素材を1層ずつ積層していくには3Dプリンターのハード面、モルタルなど素地のマテリアル面、設計開発技術のソフト面が三位一体にならなければ実現しないとのことで、素材が柔らかすぎれば固化前に下層が押しつぶされてしまい、硬ければ層の間が離れて、いわゆるコールドジョイントになってしまうそうなので、この家はまた今までと違った絶妙な技術が求められる家と言えるのではないでしょうか。
    また、更に慶應義塾大学KGRI・環デザイン&デジタルマニュファクチャリング創造センターが研究・設計・監修する一般住宅向けのプロトタイプ「フジツボモデル」の共同プロジェクトも4月6日に発表され、60代夫婦の二人住まいを想定した平屋建て49㎡(高さ4m)の規模でこちらは建築基準法にも準拠するモデルとして今年の秋にも披露されるとのことで、これからますます3Dプリンターの家づくりが加速していく予感がします。

    今日はここまで


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