不動産コラム「家を売るという事」Vol.1①「自宅売却は急がない」②「情報を集めておく」 | センチュリー21グローバルホーム


  • 不動産コラム「家を売るという事」Vol.1①「自宅売却は急がない」②「情報を集めておく」





    【自宅売却は急がない】

    日ごろ私たちは、自宅や不動産を「売る」ことを想定して生活していません。相続や離婚、住み替えなどの理由ができて、短い時間の中で「売る」ことを決めざるを得ない場合が大半です。その短い期間の中で、不動産会社を選定し、資産の分割や新しい住まいの購入など、短期間に大切なことをたくさん決定しなければなりません。
    しかし、不動産売却と言う一連の作業は、プロでも大変な仕事です。これはほとんど経験のない皆さんがうまくやり遂げるのは難しいのが実情です。まして信頼できる、誠実な仲介パートナーがいなければ困難です。将来、不動産を売却する可能性が少しでもあると感じている人は、突然やってくるその日に備え、次に挙げる項目程度の心の準備はしておいていただきたいと思います。
    ①売却を想定し、備えておく。売却する場合に「関係者」となる家族や兄弟、親戚と、売却の可能性や自分の気持ちなどを普段から少しでも話しておく。
    ②近隣の売却広告などを集め、相場観をチェックし、自分の不動産がどの程度の価格 で売れるかを想定しておく。
    ③友人知人、信頼できる人のなかに不動産関係の仕事をしている人がいないか探して、「もし売却するときは、お願いするかもしれません」と話して、実際に取引するときの情報をあらかじめ収集しておく。
    こうして心の準備をしていたとしても「急なこと」ですから、「高く売る」より「早く売る」を優先せざるを得ない場合が生じます。
    しかし、急ぐと最後は時間に追われ、妥協せざるを得なくなります。そうなると、売却した後に後悔する可能性があります。
    たとえば、相続税を払うための不動産の売却を考えてみましょう。
    相続税の納期は被相続人がお亡くなりになってから10 ヶ月以内ですから、兄弟姉妹など相続人間で話し合いをしていれば、すぐに経ってしまう時間です。納期間際になって、慌てて金額を下げて売る。焦らなければ、もっと高く売れたのに、と後で後悔することになります。そうならない為に、売却せざる得なくなる前に、備えをしていく必要があるのです。備えあれば憂いなしです。

    【情報を集めておく】

    不動産売買においては、不動産会社 と 売主 さんの間に、「情報の格差」があります。不動産会社が持っている情報は明らかに 売主さん が知りうる情報より膨大です。不動産会社はその情報を 売主さん に提供すべきですが、自分たちの枠通り売却を進めたいため、意図的に情報を隠してしまうこともできてしまいます。これに対抗するためには、売主さん もできるだけ自分の物件の情報を収集することが大切です。特に、「自分の物件のバリュー(価値)を知る」ことはとても大事です。自分の住んでいる家やマンションの快適さ、独自の価値・魅力は誰よりも自分自身が一番知っているはずです。
    「晴れた日にはベランダから ○○ 山が見える」
    「駅からは徒歩15 分くらいあるけど、気持ちの良い公園までは 2 分もかからない。サイクリング道路入り口もすぐそこだ」
    「有名私立小学校まで徒歩5 分、長女がその学校に入学する時期に引っ越してきたんだ」などなど。
    不動産会社によっては、「○○山が見えても相場は変わりませんね」「公園までの距離より駅までの距離の方が大事です」と、ご自身が感じている魅力を価格設定に反映してくれない人が多いでしょう。
    でも、○○ 山が見えるだけで、「ここに住みたい!」と一発で気にいる人だっていないとは限りま せん。不動産会社は、物件の独自の価値をわかっていても、それを売主さんに伝えない可能性もあります。たとえば、教育熱心な父母にとても評判の高い公立小学校の学区内なら、必ずそこに魅力を感じる人は複数います。すでに高齢になって子どもも独立している老夫婦なら、小学校の校区のことなどまったく頭にない場合があります。不動産会社はその価値がわかっているのに、売主さんは分かっていない。これでは勝負になりません。家は、新たな所有者、使用者が最大限に活用し、新しく活気づきます。
    そして、ただ急いで売却するよりずっと満足できる収入を得ることができます。
    しかも、前向きな気持ちで新しい住まいに移ることができます。
    「そうは言っても、急いでいるんだ。ゆっくり夢を追いかける余裕はないんだよ」それも本音でしょう。
    事情があるから売却を決めたのです。要は時間との戦いです。
    「急ぎだけれど、急がない」
    この「失敗しない不動産売却の鉄則」を堅持できるはずです。
    そして、ただ焦るのではなく、ぐっとこらえて少しだけ余裕を持って取り組む覚悟を持てば、夢のある売却へと発展させることができるはずです。

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