「家を買う」という事Vol.8 | センチュリー21グローバルホーム


  • 「家を買う」という事Vol.8



    【良い間取りの条件~マンション編】
    今回はマンションの間取りについて、お話していきたいと思います。間取りについては皆様それぞれにお好みがある為、何が正解かというと難しいところなのですが、プロ目線で「貸しやすい」「売りやすい」と言った資産性の観点に重きをおいて、理由とともにポイントをお伝えさせて頂きます。
    1.デッドスペース(特に廊下)が少ない
    廊下を効果的に利用し収納を配置した間取りなどは魅力的ではありますが、廊下面積が少ない間取りには良いものが多いです。お部屋全体の床面積に対し廊下面積が少なければ、その分居室や収納等の有効スペースの面積が大きくなります。また、廊下を少なくしようとすると必然的にマンションではありがちな「田の字型」の間取りにはならず、「ワイドスパン型」等の人気が高い間取りになりやすい点も評価ポイントです。
    ※ワイドスパン型とは、2LDKであれば「LDKと2つの居室すべてが横並びになっておりバルコニーに面しているような横長の間取り」を指します。田の字型で必ずできてしまう共用廊下向きのお部屋が無く、全てのお部屋で開放感を味わえる利点があります。しかし、横長の間取りは縦長よりも1フロアあたりに作れる部屋数を少なくしてしまう為、マンションを売る側からすると効率が悪く、歓迎されない間取りなので、数が少なくなっています。その他のデッドスペースとしては柱や梁の少なさが重要になると思います。
    しかし近年では、「アウトフレーム工法」「ボイドスラブ工法」など、室内の出っ張りを減らす工法が主流になってきていますので比較的新しい物件を検討する際にはあまり気にならないかもしれません。
    2.導線が秀逸
    生活しやすいレイアウトになっているかどうかも重要な判断軸になります。わかりやすいところですと、トイレと洗濯機置場の位置は間取りの良し悪しが現れやすいです。トイレは、リビングと主寝室から行きやすく、かつ、音と匂いの影響が出にくい位置関係が理想です。洗濯機置場はお風呂に近い方が良く、バルコニーまでスムーズに移動できる導線が好ましいです。個人的にはウォークスルークローゼットが上手に配置されている間取りは非常に優秀なものが多いように感じます。例として「主寝室と脱衣所の間」や、「主寝室側からも玄関横の廊下からも出入りができる」といった配置のものは使い勝手が良い例だと思います。
    3.収納の配置が的確
    収納は量も重要ですが、配置の的確さが特に重要だと思っています。どんなに大きなウォークインクローゼットがあっても、クローゼットのない居室があれば、家全体としての使い勝手は一段落ちてしまいます。
    しかし、必要十分な収納が随所にあるお部屋は非常に使い心地が良いものです。居室の服を入れるクローゼット以外にも、キッチン・洗面脱衣所・トイレ・廊下等、それぞれの個所に置きたいものをしまっておけるスペースがあるか否か。設計の質が高いと、収納を理由に感じるストレスが格段に減りますので要チェックです。

    【田の字型間取りのチェックポイント①】
    マンションを検討される場合、最も多く見ることになるのは「田の字型」と呼ばれる間取りだと思われます。3LDKであれば玄関を入った両側に居室があり、廊下を進むとトイレ・洗面所・お風呂といった水回り、突き当りがLDKと引き戸で仕切られた居室という配置です。この間取りは「1フロアあたりに作れるお部屋の数が多くて儲かる」「単純な構造にできて安上がり」という建てる側としては非常に効率の良い造りである為、多く採用されています。田の字型の多くは、玄関側にある2つの居室が共用廊下に面してしまっている点が大きなデメリットになっています。他の居住者が目の前を通ることができる為、窓を開けにくかったり、カーテンやルーバーなどを閉め切っている方も多く閉鎖感が出やすいのです。
    しかし、田の字型の中にも廊下側に工夫を凝らし、プライバシーの確保に努めているものも存在しています。玄関部分を窪ませて専用のスペースを作り出したアルコーブ付きの住戸や、門扉を設置したポーチ付きの住戸は、比較的見る機会も多いと思います。
    また、角住戸で廊下の突き当りに位置するお部屋であれば、目の前を他の居住者が通ることも無いでしょうから、田の字型のデメリットは軽減されていると言えるでしょう。
    ちなみに、これは少し珍しいのですが、廊下側の居室の正面に吹き抜けを作りプライバシーを確保しているマンションも存在します。
    ただ、このタイプですとアルコープ付き・ポーチ付きよりもさらに独立性の確保ができるのですが、修繕積立金が高くなりやすい点は注意が必要です。あまり知られていませんが、外壁の形状が複雑になればなるほど建物の修繕費用は高くなっていきます。吹き抜けがある場合や、雁行型といって直上から見下ろしたときに階段状に見えるような構造をしたマンションは、その最たる例です。費用が上がってしまうのは原理としては非常に単純で、例えば、「真四角な箱」と「複雑な形をした箱」があったとき、表面を拭き掃除するとしたら皆様はどちらの方が大変だと思いますか?
    やはり「複雑な形をした箱」のほうが大変ではないでしょうか。これは大規模なマンションともなればなおさらのことです。手間も増えますし、組まなければならない足場の量も増えますので、人件費も部材代も増えてしまうのです。プライバシー確保は嬉しいところですが、修繕費用との兼ね合いも注意して選んで頂けると良いかもしれません。


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