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これさえ知っておけば揉めない不動産相続!!


 


【不動産相続の基礎知識】

これさえ知っておけば揉めない不動産相続

不動産を相続するとき、多くの方が最初に思うのは
「家族だから大丈夫だろう」ということかもしれません。

けれども実際には、現金とは違って簡単に分けにくい不動産こそ、
相続でもっとも意見が分かれやすい財産のひとつです。

住み続けたい人、売りたい人、貸したい人。
それぞれの考えが少しずつ違うだけでも、話し合いは思いのほか長引いてしまいます。

そこで今回は、不動産相続で揉めやすいポイントと、
トラブルを防ぐために知っておきたい基本を、分かりやすく整理してご紹介します。

 

不動産相続が揉めやすい理由

不動産相続で揉めやすい最大の理由は、財産の「公平」と「納得」が一致しにくいことです。

たとえば同じ一戸建てでも、そこに住んでいた家族にとっては生活の場であり、
別の相続人にとっては換金できる資産です。

数字だけでは語れない思い入れがある一方で、税金や手続きは現実的に進めなければなりません。

この感情と実務のずれが、相続の難しさです。
だからこそ、早い段階で「誰が何を望んでいるのか」を整理し、
不動産を感情論だけで扱わない姿勢が大切になります。



 

遺言書は“あるだけ”ではなく“伝わる形”が大切

相続トラブルを防ぐうえで、遺言書は非常に重要です。

ただし、遺言書は作れば安心というものではありません。
内容があいまいだったり、財産の特定が不十分だったりすると、
かえって解釈の違いが生まれることがあります。

自筆証書遺言を法務局で保管できる制度もありますが、
制度があることと、実際に揉めない内容であることは別の話です。

大切なのは、「誰に、何を、どのように残すのか」が明確に伝わる形で整えておくこと。
必要に応じて、司法書士や弁護士などの専門家に相談しながら準備を進めると安心です。

まずは不動産の価値を知ること

不動産相続で話し合いがこじれる原因のひとつが、
「その不動産はいくらなのか」が人によって違って見えることです。

売買の場面での価格と、相続や税金の場面で使う評価額は、必ずしも同じではありません。

そのため、相続について話し合う前に、
・売却した場合の見込み額
・相続税評価の目安
・固定資産税評価額
など、複数の見方で不動産の価値を把握しておくことが大切です。

「何となくこのくらいだろう」という認識のずれが、
後々の不満につながることも少なくありません。
まずは不動産の価値を知ることが、冷静な話し合いの第一歩になります。

共有名義は一見平等でも、後で動きにくくなる

相続人が複数いると、「とりあえず共有名義で」という選択が出てくることがあります。

たしかに、その場では平等に見えるかもしれません。
ですが、共有名義の不動産は、売却、賃貸、修繕、建替えなど、
将来の意思決定で意見が割れやすくなります。

さらに時間が経つほど、相続人の世代が増え、権利関係が複雑になる可能性もあります。

共有にする前に、本当に共有が最善なのかを丁寧に考えることが大切です。
売却して分けるのか、一人が取得して代償金で調整するのか、
将来の使い方まで見据えて検討しておくことで、トラブルの予防につながります。

 

相続登記は“そのうち”が一番危ない

不動産相続では、名義変更を後回しにしないことも重要です。

「今すぐ売る予定もないから」「家族の中では話がついているから」と、
登記を先送りにしてしまうケースは少なくありません。

しかし、名義が変わっていない不動産は、
将来的に売却や活用をしようとしたときに、思わぬ障害になることがあります。

さらに、相続登記の義務化により、以前よりも「そのうちでいい」とは言いにくい時代になっています。

相続が発生したら、できるだけ早めに必要書類や手続きの流れを確認し、放置しないことが大切です。

相続放棄は“逃げ”ではなく、冷静な判断肢

不動産の中には、維持費が重いもの、老朽化が進んでいるもの、売却しにくいものもあります。

そのような場合、相続放棄が選択肢になることもあります。

相続放棄というと、どこか後ろ向きな印象を持たれることもありますが、決して“逃げ”ではありません。

大切なのは、感情だけで決めるのではなく、
・相続するメリットはあるか
・今後の維持管理に無理はないか
・家族全体として最善の選択か
を落ち着いて比較することです。

判断には期限もあるため、迷ったまま時間が過ぎてしまわないよう、
早めに専門家へ相談することをおすすめします。

揉めない相続のために、本当に必要なこと

不動産相続で揉めないために必要なのは、特別な知識よりも、実は「早めの整理」です。

遺言書を整えること。
不動産の価値を知ること。
共有名義を安易に選ばないこと。
相続登記を後回しにしないこと。

そして必要に応じて、司法書士、税理士、弁護士、不動産会社などに早めに相談すること。
不動産相続は人間関係の問題に見えて、実際は準備不足からこじれることが少なくありません。

だからこそ、元気なうちから少しずつ整理しておくことが、家族への思いやりにつながります。

相続は、誰かが悪いから揉めるのではありません。
決めるべきことが多く、しかも不動産は簡単に分けられないからこそ、すれ違いが起きやすいのです。

けれど、事前に知っておけば防げることもたくさんあります。
「まだ先の話」と思える今こそが、実は一番準備しやすいタイミングです。

家族が困らないように。
そして、残された人たちが気持ちよく次の一歩を踏み出せるように。
不動産相続は、早めの理解と準備が何より大切です。

 


不動産相続のご相談について

不動産相続は、感情面と実務面の両方を整理しながら進める必要があります。

「何から始めればよいか分からない」
「共有名義のままでよいのか不安」
「売却したほうがよいのか判断できない」

そのような段階でも、早めに方向性を整理しておくことで、将来の負担を軽くできる場合があります。

ご家族の状況や不動産の内容に応じて、無理のない進め方を一緒に整理していくことが大切です。

相続不動産についてお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

 


 


売却担当 渋谷 雅彦(しぶや まさひこ)

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