大谷翔平が贈ったポルシェは贈与?アメリカの贈与税について解説-不動産屋の気になるNEWS! アメリカの贈与税って?!大谷翔平が贈ったポルシェは贈与?-不動産屋の気になるNEWS!  | 稲城市・川崎市多摩区の不動産(新築一戸建て・中古一戸建て・土地・中古マンション)はセンチュリー21グローバルホーム


  • 大谷翔平が贈ったポルシェは贈与?アメリカの贈与税について解説-不動産屋の気になるNEWS! 



    不動産屋の気になるニュース 1月号 No32

    アメリカの贈与税って?!
    大谷翔平が贈ったポルシェは贈与?



    さすが世界一のスポーツマン「大谷翔平」
     
    2024年明けましておめでとうございます。毎月このコラムを書き始めてから2年半、今回で第32号となりました。最初は勢いで始めたものの、だんだんとネタに困り(笑)、月末は締め切りに追われながらも、何とかやり切ってきました!やはり続けることは大事です。何の力が付いたかは全く分かりませんが「継続は力なり」という事で、今年も頑張って書いていこうと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
    さて、このコラムを書いているのは2023年12月・・・皆様の目に触れるころには「旬のニュース」ではなく、そんなこともあったねぇ・・・というネタかもしれませんが、クリスマスに飛び込んで出来たニュースにさすが大谷翔平はやる事が違うなぁと驚きました。確かにスポーツ史上最高額となる7億ドル(約1015億円)で移籍したビックスターとは言え、背番号「17」を譲り受けたお礼がポルシェのタイカンとは‼カッコよすぎる‼






    2,000万円ともいわれる高級車をプレゼントされると・・・
     
      メジャーリーグではこだわりの背番号を譲ってくれた選手に高級腕時計や高級ワインなどを贈ることが慣例となっているそうですが、今回のプレゼントは背番号を譲ってくれた選手ではなく、その奥様に贈られたそうです。ポルシェはもちろん、家族に贈るとはやはり規格外すぎです。
     大谷選手は昨年ポルシェジャパンとアンバサダー契約を結んでいて大谷選手本人の愛車もポルシェという事ですから、この世界中を駆け回った「ポルシェ」という宣伝効果はもちろん、贈られたケリー婦人、クールな大谷と何もかもが素敵すぎます。
     そんな誰もがハッピーになるようなエピソードですが、職業柄どうしてもいやらしい感情が芽生えてしまいました。これは「贈与」だろうと。日本では年間110万円を超えると贈与された人は贈与税を支払わなければなりません。
    仮に2000万円だとすると585.5万円もの贈与税がかかります。
    ではアメリカの場合は一体どうなるのか?調べてみました。


    アメリカの贈与税は?

     アメリカにも贈与税(Gift Tax)は存在していて金銭や財産を個人へ贈与した際に発生する連邦税です。しかし日本とは真逆で財産を贈る個人が贈与税を負担します。
    なるほど!よく考えれば贈与される人より、贈与する人の方がお金持ちですから、もらった方が負担するより、払った方が負担する方がより贈与の効果がよりある気がします。
     アメリカでは通常、以下の場合は贈与税の対象となりません。

    ・課税年度の年間免税額を超えない事
    (2023年は17,000ドル*約246万円)
    ・授業料または医療費
    ・配偶者への贈与(*アメリカ市民の場合)
    ・政治団体への贈与

    また、加えて対象となる慈善団体への贈与は所得控除の対象となります。さすがアメリカ。寄付や贈与という文化が日本に比べて進んでいることも納得です。


    さて、大谷選手の贈与税は?

     1年間に1人17,000ドルを超える贈与をした場合は贈与税申告書(Form709)を提出しなければなりません。ここでまた面白いのが、このフォームを提出したからと言って直ちに贈与税が発生するわけではないのです。アメリカでは個人が生涯に渡って贈与できる免税額の合計が決まっていて2023年の換算だと1292万ドルとなります。この1292万ドルという生涯免税額は連邦遺贈税と同じ額で、生涯に渡って贈与する合計額が1292万ドルを超えなければ連邦遺贈税も贈与税も課税されないという事になります。
    (生涯免税額1292万ドルを超えた場合は18%から40%の贈与税が課税されます)
    今回大谷選手が贈与したポルシェが2,000万円(約14万ドル)としてForm709には17,000ドルを引いた123,000ドルが加算されますが、生涯免税額の1292万ドルには遠く及ばないため、今回の贈与に関する税金はかからないという事になります。大谷選手がここまで考えて贈与したとは思いませんが、アメリカの贈与制度は素晴らしいと思いました。

     

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