不動産屋の気になるNEWS! 2021年10月号 『脱炭素』 Vol.2不動産屋の気になるNEWS! 2021年10月号 『脱炭素』 Vol.2 | 稲城市・川崎市多摩区の不動産(新築一戸建て・中古一戸建て・土地・中古マンション)はセンチュリー21グローバルホーム


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    それでは続きを・・・


    太陽光パネル6割設置は可能なのか?

    先ほども書いたように大手ハウスメーカーでは約5割、建売住宅や中小のハウスメーカーではほとんど導入されておらず、全体でも1~2割程度というのが現状の設置状況です。
    2030年に6割設置という事は大手ハウスメーカーで9割、中小ハウスメーカーで5割の設置をしなければなりませんが、果たして目標とする6割設置は現実的に可能なのでしょうか?
     実現には我々のような不動産業者で取り扱う建売住宅や中小のハウスメーカーによる注文住宅でも積極的に設置に取り組んで行かなくてはなりませんが、一方で我々は多くの顧客の要望であるいかに安く、かつ高品質な家(いわゆるローコスト住宅)をたくさんの人に提供するためにどうやって「コスト削減」をするかということをとても重視します。しかしオリンピック等による人件費の高騰、ここ最近ではウッドショックや年々上がる建材費の高騰に対して建築コストや広告宣伝費、またムダや非効率を一生懸命削減しても企業努力だけでは飲み込み切れない部分もある為、結果的には販売価格の上昇につながってしまいます。販売価格が上がるという事は顧客が「買いにくく」なってしまう為、どうしても「絶対に必要な設備」以外を標準装備から外してしまうのです。ですから太陽光パネルなどもいくら、15年~20年でペイできる設備ですよと言っても購入時に費用負担が大きくなるものはなるべく避けたいというのが本音なのです。




    とは言え、国内で排出される年間約12億トンの二酸化炭素のうち約15%が家庭からの排出という事なので、省エネ性能を上げ、再生可能エネルギーによる二酸化炭素排出削減に向けた取り組みは欠かせませんし、何より国の方針であり、世界全体での取り組みですから、協力して行かなくてはいけません。
     そのためには国や自治体からの補助金や税制の優遇、また設置に伴うコスト削減の施策など様々な支援が求められますが我々消費者も環境問題やエネルギー問題に対する知識と意識を高めてかなくてはならない、良い転換期として捉えるべきではないでしょうか。太陽光パネル設置に関するメリットやデメリット、また考えておくべき様々な点などもたくさんあり、課題は山積しておりますが、紙面の関係もありますのでまた何かの機会に詳しく書いてみたいと思います。


     





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